2012/01/28 大井川鉄道の井川線に乗ってきた
金谷から千頭までの大井川本線は昔SLで乗ったことがあるので、今日はその先の千頭から井川までを乗った。
大井川鉄道は鉄道ファンからすれば神様みたいな会社で、大手私鉄の旧車をオリジナル塗装で運行したり、SLを運行したり、井川線を旅客転用したり、水没するはずのローカル線をアプト式新線で救ったりと伝説並みの偉業を多く成し遂げているwすごい会社なのだ。
俺にとっては割と近所の定番路線な割に乗ってなかった路線の一つ。
シビックで千頭まで行き始発に乗車して井川までを往復した。
片道は1,280円だけど、1,800円のフリーきっぷが設定されており良心的。
千頭駅はかなりカオスな駅。ビスタカーが停まっている隣にSL牽引客車があったかと思えば、ディーゼル推進運転のトロッコ客車が停まっていたりする。ある意味聖地ですな。
2両編成のトロッコ客車内はかなり狭苦しい。天井に頭が当たる。手回しブレーキがドーンと設置されているのと、運転席があるのが特徴だな。
あとドアは全く制御されておらず手動。いつでも開けられる。客車間の行き来は不可能。駅ごとに車掌が別の客車に乗り換えるので一応毎回開けてもらえるけど、多客期は増結するだろうからどうなるかは不明。まあ今日に限って言えば途中駅での乗降は皆無だった(^-^;)終始乗客は5人であり全員全区間乗り通し、なおかつ井川ですぐに折り返し乗車した。これは純然たる観光路線なのだ。日が暮れたあとに走る列車もない。
発車すると最高30km/h程度の速度で進む。大井川に沿って進むが右側は断崖絶壁だ。谷はものすごく険しく南アルプスの雄大さが感じられる。川は濁っており、これは去年の台風の影響がまだ残っているのだと車掌がアナウンスした。61もあるトンネルはとにかく断面が小さく、工事用に建設された路線だということを常に感じることが出来る。
アプトいちしろで念願のアプト区間へ。アプト機関車は日立製だった。連結を見学させてくれたり、観光停車したりととにかく観光に力を入れている。もちろん鉄ちゃん対応も万全だw
勾配区間はやはりものすごい違和感。粘着では登攀が困難であろう坂をヌルヌル登っていく。一駅でアプト終了。車窓には路線付け替えの原因となった雄大な長島ダムが広がる。見るからに新しいダムだ。このあたりが井川線のハイライトで巨大な橋を渡ったり、対岸に半分水没している廃線跡が見えたりする。
後半で注目の尾盛駅を通った。日本一の秘境駅の呼び声もある駅である。確かに駅一帯は山の斜面の様であり、道路も家も無い。ここはダム建設時の社宅跡らしい。
25km程度に2時間弱もかかって井川駅に到着。もう少し市街地にある駅かと思いきや、全くの僻地にある駅だけの駅だった。ダム建設用なんだから当然といえば当然か。井川ダムまでは徒歩5分程度。ダムの電力館とか大好物なんだけど冬季休館中で残念だった。
井川線は鉄道ファンとダム好きにはたまらない路線だと思う。つまり俺タマランチ!
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