立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド - http://www.alpen-route.com/
たくさんの乗り物に乗れて見所はダムと雪という俺にとって憧れだったアルペンルートについに行ってきた!
まずは信濃大町駅前から路線バスで扇沢まで行く。くねくねと北アルプスを登っていく。扇沢が近づくと周辺に残雪が現れ始める。
扇沢からはいよいよアルペンルート本番。立山までの切符(高い!)を買って関電トロリーバスに乗り込んだ。トロリーバスは海外では見かけるけど日本ではここにしかないらしい。バスなのにVVVFインバーター制御の音をトンネル内に響かせて5重連くらいで走る。途中には信号場での行き違いもあった。トンネルはものすごい勾配&屈曲で通常の道路トンネルでは見られない線形だった。そうそう奥只見シルバーラインにそっくりだ。
展望台への長い階段を登ると目の前にドーン!と黒部ダムが広がった!おそらく日本で最も有名なダムの貫禄充分なお姿だが、残念ながら水位は低い。
周囲はこんな山奥でもちろん人家などは全くない。ここは純粋にダム建設のために拓かれた土地であり観光地なのだ。たまに見かけるNHKのお天気カメラもこの展望台にあった。
展望台から降りたところに小さいダムの展示館があるが、内容がしょぼいのでもっとまともな展示館を作るべきだと思った。
堤体の上を少し歩くと長い階段が見えた。おそらくあれが道路ファンの聖地日電歩道への入り口なのだろう。堤体中央から見下ろした下流側。重力式アーチダムなのでオーバーハングしており何も見えない(^_^;)ただひたすらに怖いw 堤高日本一は伊達じゃなかった!
ダムを渡って、お次は黒部ケーブルカー。ここから室堂までは配布された整理券の番号によって乗車する便が指定される。混雑時の対応なのだろう。トンネル内のケーブルカー満員電車状態は不快だったが、たった5分ほどで乗車終了。
次は唯一のロープウェイ、立山ロープウェイに乗車。この辺りから外は一面の銀世界になり、雪もちらつき始めた。また斜面にはシュプールも見えた。乗客にも新雪用のスキーー足を持つ乗客の姿もチラホラ見受けられた。未整地のアイスバーンはすごく難易度の高いコンディションではあるだろうが、いつかこんな所を滑ってみたいものだ。
そしてさらに立山トンネルトロリーバスに乗り継いだ。もうこの辺でさすがの俺も乗り物はお腹いっぱいになってくる(^_^;) ようやく室堂駅に到着。
そしてついに雪の大谷に立った!この日の最大積雪はなんと18m!ちょうどこの写真右奥の看板のところが最高積雪地点だ。解説によると雪のふきだまりでこうなっているそうだ。それにしてもバスと比較した雪の壁の高さがハンパない。
室堂からは立山高原バスで雪の大谷を走行して山を下っていく。その間も車窓はずっとご覧のような雪の壁であり、ここが本当の豪雪地帯であることがわかる。もう5月なのにこれだよ?ありえないでしょw 観光で儲かるとはいえよくここに道路交通を確保したものである。アルペンルートの料金の高さも納得せざるを得ないとこの道路を通行して初めて感じた。
美女平からは最後の交通機関、立山ケーブルカーで立山駅まで下った。写真のように大きな貨車が連結される珍しい構造。 立山駅周辺には大町以来久しぶりに人家があり落ち着く。
立山駅といえば鉄道ファンとして18段スイッチバックで有名な国土交通省立山砂防工事専用軌道はぜひ見ておきたいと思っていた。立山駅周辺にもナローゲージが走り回っているのでそれとすぐ分かったが、より詳しく知るために駅からすぐのところにある立山カルデラ砂防博物館に立ち寄った。
立山カルデラ砂防博物館 TOPページ - http://www.tatecal.or.jp/top.htm
この博物館は大当たり。立山になぜ砂防の重点が置かれているかよく理解できる。軌道についても異常なまでに詳しく展示されており、超満足できた。ここはオススメ!
最後は富山地方鉄道の電車で電鉄富山まで初乗りだ。乗りつぶしオンライン私鉄版にもしっかり登録した(^^)v というかケーブルカーやトロリーバスの登録もできるのね(^_^;)
その他もろもろ。
今回は混雑を恐れてGWの中間の平日に行ったわけだが、予想したほどでは無かった。整理券を配った部分も次の次の便には乗れたし、団体向けの臨時便もバンバン運行しているようだった。整理券のない交通機関については基本的に5分前に乗り場に行けばその便に乗ることができた。ただし昼時の室堂のレストランはかなり混んでいて立ち食いそばになってしまった。
あとこの時期気温は氷点下で風も強く相当寒いので、真冬の装備で来たほうがいい。手袋も必須!どうせ外を歩くのは短いからと余裕をかましていたら寒くて体が冷えきってしまった。駅やホームで待っている間も、暖房はほとんどなくずっと寒い状態のままだったからだ。あと雪がめちゃ眩しいのでサングラスも持ってくればよかったと思った。靴は靴底が少しでこぼこしたものならスニーカーで十分。
朝一番の大町からの路線バスですでに感じていたことだが、アルペンルートは外国人観光客が非常に多い。車内は半数以上が外国人だったと思う。その後も大量の外国人を見かけた。中国人が最も多かったと思うけど、本当に世界各国の人々がいた。団体客はともかく個人旅行者を見ると、こんな日本人でも気合を要する秘境に海外旅行で来ちゃうんだから気合が入ってるなあと思う。なお日本人スタッフの外国語能力はイマイチで、身振り手振りで頑張っておられた(^_^;)もっと車内表示やアナウンスも外国語対応にした方がいいと思った。
まとめ。立山黒部アルペンルートは鉄道ファンはもとより乗り物ファンやダムファン、山ファン、雪ファンも満足させる素晴らしい観光ルートである。夏は黒部ダムの放水や、湖上観光船ガルベに乗ることもできるのでいつか行ってみたい。
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