2013年6月25日火曜日

大塚国際美術館に行ってきた

2013/06/21 大塚国際美術館に行ってきた。

大塚国際美術館-四国・徳島県の美術館 観光施設- - http://www.o-museum.or.jp/

岐阜の実家からプリウスで出発。一般道で神戸まで行き、明石海峡大橋を渡って淡路SAで車中泊。朝起きてR26で洲本へ。そこからr76経由で淡路南IC。大鳴門橋で鳴門北IC。ICから3分で大塚国際美術館に到着。


かなり有名な美術館なので混雑を覚悟していたが、開門直後の駐車場は俺だけ。無料送迎バスもあるが徒歩でも数分の距離なのでまったり歩いた。なお駐車場は美術館に入れば無料。
開門15分前の美術館前は無人。開門時には数人がいる程度だった。JAF割引で3,150円→3,000円で入場。美術館入場料としては過去最高に高い。

大塚国際美術館は世界の名画を陶板に焼き付けて複製した作品を展示する美術館である。(以下いちいち複製とは言わないけど全部複製w)
美術館の作りは大変立派。規模としても非常に大きく、俺はこれほど大きい美術館を国内では知らない。


最初に原寸大のバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂のシスティーナ礼拝堂に度肝を抜かれる。そう、ここの絵画は額縁も含めてすべて原寸大で複製されているのだ。
最近コンクラーベで有名になったシスティーナ礼拝堂。俺は本物を見たことがあるが、作品保護のため暗くて人がいっぱいで立って上を見上げるだけなので見にくかったが、ここは礼拝堂のように椅子が並べられており、明るくライトアップされているのでとても見やすかった。

また、名画の解説や、ボランティアガイドの説明が日本語である。当たり前だがこれには感動した。現地の世界の名画の解説は良くて英語なので辛いw なるほどこれはこういう絵だったのか!ってようやくここで理解したものが多かったw


モナリザもこんな感じに普通に展示されている。ルーブルではガラスケースに入っていて大勢の見物客に遮られほとんど見えなかったけど、ここには誰もいない。

作品を近くでよく見てみると、やはりデジタル感が残る。印刷っぽいというか。そんな感じ。あと手書きの補正が加えられた作品も見受けられ若干立体的な表面になっている作品もあった。まあ2m離れれば問題ないレベル。


こちらもルーブルで見たナポレオンの戴冠式。巨大でものすごい迫力である。日本語の解説で初めて意味がわかった絵の一つw

陶板絵画は数千年色褪せないそうで、基本的に撮影は自由。モナリザなど有名な作品の前で皆さん記念撮影をしておられた。また、作品の前に立入禁止の線や、ガラスケースなども何もなく、係員が各部屋にいるわけでもないので非常に気が楽である。基本的に受付にしか係員はいない。触っちゃダメなんだろうけど、ツンツンしたくなる気持ちもわかる。


俺が実物を見に行きたい作品No.1のゲルニカ。スペイン行きたい(^^)
陶板はある程度の大きさまでしか製作できないらしく、絵画によっては2分割されてたり、ゲルニカのような壁画だと何枚もの陶板を組み合わせてある。特に2分割の場合などには継ぎ目がどうしても気になるが、これも最初だけで途中から気にならなくなった。デュアルモニタの額縁みたいなもんであるw

額縁といえば作品の額縁が非常に立派。作品によってはこれは確実に額縁のほうが高価だろ!?ってのもあった。額縁の再現度が作品の再現度を凌駕していたw それくらいすごい。


最後の晩餐は、改修前と改修後の両方が展示されている(^_^;)もちろん巨大。すごすぎ。


展示も凝っていて、暗い作品の集められた部屋は暗くしてあったり、背の高い作品は階をぶちぬいて展示されていたり、モネの大睡蓮が野外の池の中に実物大で展示されていたり、普通の美術館にはない大規模な展示も目に付く。

結構急いで歩いて、パンフレットの見どころの名画を中心に見て回っただけで3時間ほどかかった。一つひとつの作品の解説を読んでじっくり見たら丸3日くらいかかりそう。それくらい広い。展示室も入り組んでいて複雑。子供は簡単に迷子になりそうだw


一角には陶板による複製画の製作過程を解説するコーナーが設けられており、非常に興味深かった。手書き加筆の作品もその後焼いているのでとても頑丈。爪で引っ掻いた程度で剥がれるようなものではない。そしてやはりミュージアムショップでは陶板も売っていた。良いおみやげかも。

まとめ。これで3,000円は安い。数が多いので途中から複製ということを忘れて熱中できる。また、平日の朝イチは空いているようなのでおすすめ。ほぼ今いる展示室内には俺だけという状態だった。
ただし、俺のように美術にあまり興味のない人は本物を見ることをおすすめする。本物を見てからここで見ると、ゆっくり細かく見られて面白いし、俺は本物を見ていなければきっとほとんど素通りしてしまうと思うからだ(^_^;) 美術にあまり興味のない人が、ここで満足して本物を見に行くモチベーションが下がってしまうのは最も悲しいことである。
絶対マドリードにゲルニカを見に行くぞ!

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