いつものように金曜の夜横浜を出発し、一般道で三国峠を越え道の駅南魚沼で車中泊。
この日はまず黒又第一ダムを訪れた。
酷道からのアクセス路は狭いが路面状況は良い。しばらく進むとなんと洗い越し(路上河川)が現れた!これは酷道ファンには有名なR157温見峠にあるという伝説アレではないか!洗い越しというは、道路が谷のどん詰まりまで行った時に普通は橋や暗渠で川をクリアするのだが、低予算の道路の場合にこのように路面に川を流してしまうというものだ。予算が高い順に、トンネルで峠をショートカット>橋で谷を渡る>>暗渠で道路の下に水を流す>>>洗い越しとなっているw もちろん大雨時には大量に土砂がすんなり路面に流入すると思われるので、そういうことが起こってもあまり問題にならないような
洗い越しは大変貴重で興味深い構造ではあるのだが、いかんせん写真のようにちょっと道路が凹んでいるので車高の低いシビックには厳しい(^-^;)もちろん普通の速度でまっすぐ突っ込むと確実に車が壊れるので基本的に徐行しなければならない。
黒又第一ダムはご覧のように大変な秘境にある重力コンクリートダムで下流から見たダムは苔むしていて不気味だった。周辺に人家などは全くなくアクセス道路たる県道が通じているのみである。ダム湖は非常に浅く、ほとんど土砂に埋もれてしまっている。もともとダムには向かない河川だったようだ。堤体の上を県道が通っており更に進むと上流の黒又第二ダムに行くことができる。もちろん行こうとしたのだが、
第一ダムから数百メートルのところにあるこの幅の狭い洗い越しのところで断念。これはシビックではバンパーを擦らずに越えることはできない(^-^;)
気を取り直して本日のメインディッシュのR352へ。酷道ファンにはおなじみの道路であるが俺は初体験。というか通行止めの事が多い道路の代表格なので通れるか心配だったんだけどこの日は小出から檜枝岐(ひのえまた)村まで通り抜けることができた。
これがルート。実際に走行したのはB地点からA地点方向。
まずは小出から枝折峠を経由して銀山平に至る区間を走行した。この区間は2年前に訪れた奥只見シルバーラインが並走しておりそちらはトンネル主体の直線的な道なので、すぐに銀山平に着くのだが、こちらの枝折峠はやばい長大狭路だった(^-^;)
こんな1.5車線の道が延々と20km近く続く。シルバーラインが並走する中、この無人の峠区間がよく存続しているものだと思う。普通は廃止される道路だと思うのだが。
しかし路面はよく整備されており、すれ違い用に広い場所も頻繁にあるので運転にさほどの苦労はない。明るく景色も良くて飽きない道なんだけど、いかんせん線形が悪い。全くスピードが出せない昔ながらの林道の線形である。そしてこのスペック(線形は最悪だけど路面状況は良い)の道路がこれからずっと続くことになる。
やっとのことで銀山平に到着。電光掲示板には「福島側へ通り抜け可能」の表示が!超重要情報であるw 心のオアシス銀山平の2車線区間は2kmほどであっさり終わり、ここからが本当の戦いの始まりだった。
だいたい線形が悪すぎるんだよバカヤロー!(←嬉しい悲鳴)
全く改良されていない昭和40年くらいの峠道の姿がそこにはあった。写真のトンネルのところが唯一の改良区間w
そして…
どんだけ路面に川流すんだよこの酷道は!バカヤロー!(←嬉しい悲鳴)
まあ全部渡れたからいいけど、適当にドライブレコーダーの動画を見なおしただけでも何箇所も見つかったから、全体では小さいものも含めると40箇所くらいあったのではないかと思う。
銀山平から檜枝岐村までの全線にわたって携帯電話圏外なのでこんな標識もw 初めて見た。
連続雨量80mmで通行止めらしいので雨の日にこの道に突入するのはかなりの勇気が必要だ。路上河川が増水して立ち往生しても助けは呼べない。
結局小出から檜枝岐村まで約90kmのうち70kmが無人の樹海を行く狭路であった(^-^;)ここまで長い距離無人地帯を通る道路はあまり記憶に無い。樹海ラインという俗称の通りの道路だ。もちろん冬季は通行止めになるし、Wikipediaによると2006年まで枝折峠区間は午前と午後で一方通行になっていたらしい。すごすぎ(^-^;)
さて、いつも以上に苦労して辿り着いた本日の温泉は古町温泉赤岩荘である。
古町温泉 赤岩荘へようこそ - http://www.sayurinosato.co.jp/akaiwa/index.php
600円の入浴料を支払い中へ。食事もできる。
内湯と露天風呂がありそれぞれ別になっているので着替えがめんどくさい。なおどちらも男女別。
まずは渡り廊下を歩いて露天風呂へ。
利用客が途切れなかったので写真はこれだけ。大雨が降っていたので露天風呂は若干辛かったが、温泉は最高!赤くて鉄分が多い湯で、舐めるとしょっぱい。浴槽は2つになっており奥の浴槽に53.4℃の源泉が間欠的にどばどばと流し込まれている。よって奥の浴槽はかなり熱い。俺が何とか入れる程度なので45℃くらいと思われた。浸かると熱いというより全身が痺れる感じ(^-^;)流れこむ源泉は透明で、空気に触れると茶色になるのだろう。石には析出物が多量に付着して棚田を形成していた。仕切られた手前の浴槽はちょっと熱めの42℃くらいでこちらは平和w
意外なことにシャワーが2基設置されていて自由に体を洗うことができる。ボディーソープとリンスインシャンプーも完備。ここで体を洗えたので内湯には行かなかった。
柵が高いので浴槽に浸かったままでは景色は見えないが、盆地の田んぼの中に立地しているので周りは山だけ。
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