小浜線には2度ほど乗車したが、今回、若狭湾周辺を初めて車で旅行したのでそのレポなど。
以前から原発を一つ一つ見て回りたいと思っていた。
若狭湾は非常に美しい場所である。晴天も相まって青い海と白い砂浜の景色が延々と続く。どこをとっても風光明媚なリアス式海岸であった。
まず訪れたのは日本原電の敦賀原子力発電所。ここは原発の更に先にも集落があるため原発の間近を車で走ることができる。海側には専用港もあった。
これまでもいくつか原発のPR館に行ったことがあるが、ここ敦賀原子力館ほど至近から原子炉建屋を見ることのできた施設はない。間近に1号機と2号機の建屋を見ることができる。1号機が福島第一原発でトラブってるのと同じ沸騰水型原子炉(BWR)で2号機が新しい設計の加圧水型原子炉(PWR)である。建屋の形も異なっている。
その奥に新型転換炉「ふげん」(2003年廃炉)が少し見える。壊れてない原子炉でも廃炉措置は今後16年も続くとのこと。福島は何年かかるのかな。
次に現在も絶賛停止中、日本原子力研究開発機構の「もんじゅ」を訪れた。
最終アクセスのトンネル前には検問が有り関係者以外は立ち入れない。小さな漁村に似つかわしくない物々しい雰囲気に包まれていた。ここを左に折れて海辺に降りてみた。
小さな集落の美しい浜から、巨大すぎて異様な、まるで城のような高速増殖炉もんじゅが見渡せる。たびたびニュースで見る施設だが、こんな辺鄙な場所にあるとは。
次に関西電力の美浜原子力発電所を訪れた。
俺も大昔に海水浴に訪れたことのある水晶浜から発電所を望む。砂が白くてものすごく美しい浜なんだけど、視界の片隅に原発がチラつく海水浴場(^_^;)
原発へ向かう橋は関係者専用でそのたもとに美浜原子力PRセンターがある。ここのPR館は福島第一原発事故後に休館し展示をリニューアルして今年の春に再開館した。福島と美浜の事故の教訓を活かして、今後いかに安全に運転していくかということが真新しい展示で説明されていた。「原子炉は5重の防壁で抑えこまれてるから安心!」みたいな昔のままの展示よりは、こういう展示こそ今最も原発PR館に必要な展示だと思うが、果たして再稼働の日は来るのだろうか。
特にCG映像で原子炉建屋内を見学するヴァーチャルツアーの映像が秀逸。俺大興奮w
原発銀座にはこの他に最近定期点検に入って話題になった大飯原子力発電所と、高浜原子力発電所があるが、残念ながら時間切れで行けなかった。ただ大飯は半島の先の海側にあるので入口ゲートくらいしか見えないと思う。高浜は対岸からなら望遠できそうだがいずれにせよここまでの3原発のように簡単に見ることはできないと思われ。
今回紹介した他にも各原発のPR館がそれぞれに1または2館あるのでとても1日では回りきれない充実度である。きれいな海以外何もないところなので原発に観光集客を求める気持ちもわかる。そしてそういったPR館すべてが異様にキレイで立派であった。ついでに道の駅などの公共施設もすごく立派。原発マネー恐るべし。銀座の名前は伊達じゃない。これはそう簡単に即廃止にはできないと思った。
<おまけ>
その他の観光を駆け足で。
天橋立。これで日本3景を制覇したぞ!(^o^)/他の2箇所(宮島、松島)に違わず昭和の雰囲気のベタな観光地だった。3景の中では俺は宮島が一番いいと思う。
R429榎峠。ガードレール無しのぱない狭路(^_^;) 久しぶりにここまで離合困難な部分が長い国道を走った。暗峠とかR439並。帰ってから調べたらシニクと呼ばれる有名な酷道だったw この後走った青垣峠もかなりの狭さ。しかも勾配が激しいww 勾配変化ポイントで正面衝突しそうだった。
生野ダム@めっちゃ放水中!水が真横に出てる!利水目的の地味な重力式コンクリートダム。
生野銀山。観光坑道が長げえ!あとこんなに観光客の多い鉱山観光施設は初めてだった。たいていの鉱山資料館は俺が来ると電気つけたりとか、観光坑道は誰もいなくて普通に恐怖なんだけど、ここは常に周囲に人がいる感じだった。資料館もおみやげ屋も砂金採り体験も大盛況。なんで?(^-^;)
明石市立天文科学館。いつも山陽本線の車窓から見ていて行きたいと思っていた印象的な時計塔のある科学館。日本の標準時刻について詳しく学んだ。プラネタリウムもあるでよ。
ふなまちの玉子焼(明石焼)。1時間待ったけどメチャウマ!500円で20個とか安すぎ(^_^;)
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