2014年1月10日金曜日

乳頭温泉郷スペシャルその3 鶴の湯

2014/01/10 乳頭温泉郷スペシャルその3 鶴の湯



 秋田県の秘湯、乳頭温泉郷の鶴の湯温泉 - http://www.tsurunoyu.com/

乳頭温泉郷スペシャルのラストを飾るのは、日本の温泉界でも名高い鶴の湯。
アクセス路はものすごい積雪で視界はカーブミラーを含めて白一色であった。でも除雪が行き届いていて、離合も可能な道なので特に危険はない。
鶴の湯は何度かテレビで見たことがあるが、古くてとても感じの良い木造建築だった。総合受付で500円を支払い温泉へ。


内湯も露天風呂も少し屋外を歩いたところにある。


まずは内湯へ。脱衣所から白湯と黒湯の2種類の湯に行くことができる。


最初は黒湯へ。その名の通り若干黒ずんだ白濁の湯だった。源泉は飲んでみるとややレモンの風味のある硫黄泉。こちらはやや熱い湯だった。


次に入った白湯は温めなので長湯できる。味は単純な硫黄泉といった感じ。浴槽が広いので落ち着ける。屋根と壁の間に隙間があり外気を取り入れる構造になっているのでこの日は雪がどんどん入ってきた。それが最高に気持ちよく、秘湯の気分が盛り上がった。太い梁にも雪が積もっていて、内湯なのに気分は外湯(^o^)


さて本命の混浴露天風呂へ。脱衣所はしっかりした建物で男女別。なぜかここにも内湯があり、脱衣所からは内湯を通って露天風呂に行く形式になっていた。


露天風呂はかなり広い。寒さに背中を押され駆けこむように浴槽に入ると、かなり温い。しかも珍しいことに底には砂利が敷き詰められていた。これには理由があり、なんとこの露天風呂は底から源泉が湧き出しているのだ。浴槽にはところどころに泡がプクプク沸き上がっているところがあり、その出処を探ると熱い湯が湧き出している。つまり温泉地にある地獄のようなところに浴槽を作ってしまったような露天風呂なのだ。なんという風情。初めての経験に感動してしまった。


湯は真っ白と言っていいほどにかなり濃い白濁だ。しかし底の砂利は黒く染まっていて、触ると手が黒くなる。つまり湯花は実は黒い成分でそれが砂利に吸着しているんだと思う。砂利に触れる手や尻も黒い煤のようなものが付着したが、少し撫でれば落ちる程度のものだった。


一部屋根があるものの、冬の露天風呂の湯は温くてあまり温まらない。熱い湯に浸かってから出たくなる。なるほど。だから露天風呂にも内湯があったのかw 納得である。

まとめ。立地、価格、泉質、珍しい底からの源泉湧出など最高の風情を持った秘湯。最もおすすめできる温泉のひとつ。

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