2008年から使っている俺のお気に入りのマウス、Logicool MX-Revolution。このマウスの素晴らしい点は、まずホイールのフリーとクリッカブルを自動で切り替えてくれること。縦に長いウェブサイトなどでホイールを素早く回すと自動的にフリーモードに移行し素早くスクロールできる。また、親指のところにあるセカンドホイールに様々な機能を設定できるのも良い。あとはレーザーマウスだからどこでも使えるし、充電台があるので手軽に充電できる。まさにマウスの最高傑作!
俺のこだわりボタン設定は、戻るボタンをBackspaceに、セカンドホイールをボリューム設定に、チルトはchromeのタブ切り替えに、ホイール下のボタンをchromeのタブを閉じるにしている。
唯一の弱点はバッテリーが持たないことで、最近は1年以上持つようなワイヤレスマウスも多い中、10日くらいで電池が切れる。電池切れ間際には通知が出るけど、それでもうっかり電池切れの場合充電台方式なので充電しながら使うことができない。microUSBで充電しながら使えれば最高なんだけどね。まあ当時microUSB規格は無かったけどw
そんな我がMX-Revolutionだがこのところチャタリング(勝手にダブルクリックになったりドラッグ中に勝手にリリースしてしまったりする症状)が起きるようになってきた。ダブルクリックよりもドラッグ中にリリースする不具合の方が深刻で掴んでいたファイルがどこのフォルダに落ちたかを探すハメになる(^-^;) フリーソフトのチャタリング対策ソフトを使ってみたりもしたけどどうにも我慢ならん。買い換えようと思ったけどMX-Revolutionに代わるような製品は見つからない。
ちなみに、とっくに製造終了しているMX-Revolutionは、ファンの多いマウスなのでプレミア価格になっている。新品の相場はまさかの4万円!(定価は1万円くらいだったかと。俺は友人から中古で5,000円で購入。)
調べてみると自分でスイッチを交換しちゃう猛者共が多数いたのでそれに倣って俺も電子工作に挑戦してみた。ちなみに電子工作は中学校の技術家庭科でラジオを作って以来ww
必要なのは、スイッチD2FC-F-7N(20M)、はんだごて、はんだ、はんだ吸い取り線、星形ドライバー、1mmピンバイス。
スイッチD2FC-F-7N(20M)はアマゾンで180円弱で売ってた。安い。
まず裏のスベスベシールを剥がして現れるネジを星形ドライバーで外す。
パカっと開けてケーブルを取り外す。
これが問題のスイッチだ。白いところを押すとカチカチします。型番が10Mだけどこれは耐久性能の違いなので、20Mの方が耐久性が高いということ。価格も20円位高いw
バッテリーやホイールを取り外す。ホイールの手垢や基板のホコリを綿棒や歯ブラシでクリーニングした。
このへんからド素人の俺には難易度が高かった。はんだを溶かして吸い取り線で吸い取ったりしつつ基板を底面パーツから取り外す。
はんだを溶かしてスイッチを取り外す。端子が3つあるのでそう簡単には外れない。俺は1時間位格闘してしまった。最終的には元のスイッチは粉々になった(^-^;) コツははんだごての先端で端子をぐいぐい押すこと。
画像はやっとこさ2個とも取り外したところ。画像のスイッチはこれから取り付ける新品のもの。
穴にはんだが残ってしまうので1mmのピンバイスで穴を貫通させる。
そこに向きを間違えないようにスイッチをセットしてはんだづけする。はんだづけは超楽ちん。
新しいスイッチを取り付けたところ。達成感があるなあ。
あとは組み上げて動作確認をすれば完成。
(もとに戻すときの参考にするため、分解作業ごとにデジカメでこまめに写真を撮っておくと安心。この記事の写真もそれ用のもの。)
あと、ロジクールなどは、「スイッチが効かなくなったんですけど」といった場合のマウスの保証修理はしておらず、全て新品に交換になるそうだが、今回自分でスイッチ交換作業をしてみてすごく納得したw 部品はタダみたいなもんだし労力はすごくかかるから、新品をあげたほうがコストが安いのだろう。
使用してみると…超快適(^o^)/
深刻なチャタリングが発生していた左クリックは全く問題が無くなった。
ただしスイッチが変わったことでクリック感はやや固く、クリック音はやや大きくなった。
意外な効果としてクリーニングしたことで、もしくはオーバーホールしたからかもしれんが、ホイールクリックやチルトが大幅に感度良好になった。
新品のように蘇った我がMX-Revolutionを今後も末永く使っていきたい!
まとめ。部品代は数百円。工具を揃えても3,000円くらいでMX-Revolutionが新品のように蘇るのでおすすめ。素人でもなんとかなった。
オチ。スプリングが一個余ったお(´・ω・`)
彷徨いたどり着きました。
返信削除写真付きで丁寧に解説されているのに感動しました。
もういらないと思いますけど、はんだ付けの小技残しときます。(`・ω・´)
こーゆうスイッチみたいに貫通した足がはんだ付けされてる部品(DIP部品ていいます)外すときは、反対からテンションかけると楽なのです(゚□゚)ノ
ハンダ付いてるのと反対面、基板とスイッチの隙間に、細いマイナスのドライバでも突っ込んで、優しく、優しく・・部品を浮かせる方向にテンションかけながら、基板のはんだ面から3本の足を順々に温めると、するするっと外れます。
三本の足を温めるときは、少しはんだを足すと、熱の伝わりが良くなります。
ハンダ吸い取っちゃうと、逆に熱が伝わらなくなって、頑固に取れなくなっちゃうのです。
私は、クリップにおもりをつけたものでスイッチをつまんで、裏からはんだこてで温めます。
これだと、30秒もせずに外れちゃいます(・ω・)
部品を外した後の穴は、ドリルでえぐると、基板内の配線が切れちゃうことがあります。
ハンダこてで穴を温めて、はんだを液状にしたら手早くコンッて弾くと、液体になったハンダは飛んでっちゃいます。
もし、次回があったらお試しください(・∀・)ノシ
コメントありがとうございます(^o^)/
削除こういうコメントをいただくと、「ああ記事を書いて良かったな」と思います。
DIP部品と言うのですね。クリップでおもりを付けて温めれば、なるほど上手く外れそうです。しかもはんだを足すと熱が伝わり外しやすいとは!さらに穴のはんだは溶かして指で弾くとは!プロっぽい!w
大変丁寧に教えていただきありがとうございます。私も感動しました!
次回の電子工作では必ず参考にさせていただきます(^-^)v